スイスへ個人で旅行するなら絶対に便利でお得な鉄道パスの利用がおすすめ!活用法とSBBモバイルアプリの使い方をご紹介

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スイスは国土の面積が北海道の半分ほどの小さな国です。
また、国土の多くが山岳地帯であることもあり、列車の路線が充実していることでも有名です。
ツアーではなく、個人でスイスを旅行する時には、スイスの国鉄であるSBBの列車をうまく使いこなすことがポイントです。
スイストラベルパスなどの乗り放題の鉄道パスを使えば、スイス国内に張り巡らされた鉄道のネットワークをフルに活用できます。
スイスで鉄道を利用する時に便利な鉄道パスをお得に利用する方法と、使いこなせるととっても便利なスイスの国鉄にあたるSBBのモバイルアプリの使い方をご紹介します。
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Contents
スイス旅行に便利なスイストラベルパスの種類
スイス国内の移動には、スイス国鉄のSBBをはじめとしてほとんどの鉄道の列車が乗り放題になるスイストラベルパスが便利なのはよく知られていますね。
代表的なスイスの鉄道パスには次の3種類があります。
スイストラベルパス
連続した日数の間スイス国内のほとんどの鉄道や船が乗り放題になるパスです。
有効期間が3日、4日、8日、15日の4種類あります。
最初に使い始める時に駅でValidate(バリデート=有効化)をする必要があります。
最初に使った日からそのパスの有効日数の間が乗り放題となります。
スイストラベルパスフレックス
トラベルパスが連続した日数の間乗り放題になるのに対して、1か月の間そのパスの日数分だけ好きな日を選んで、それぞれの日が乗り放題になるのがトラベルパスフレックスです。
例えばトラベルパスフレックス3日タイプの場合、最初に使った日がまず乗り放題になります。
そしてその日から数えて1か月以内にあと2日選んでその日が乗り放題になります。
スイスの到着してその日に移動で使った後は1カ所に滞在して鉄道で移動しないようであればこのフレックスの方が使いやすいですね。
トラベルパスフレックスは乗り放題だけではなく、山岳鉄道やロープウェイの運賃が割引になる特典もついていますが、この特典を使うと1日とカウントされてしまうので注意が必要です。
ハーフフェアカード
意外にお得な使い方ができるのがハーフフェアカードです。
これはスイス国内の鉄道だけでなくトラベルパスで乗り放題にならない山岳鉄道の運賃も文字通り半額になる割引券です。
有効期間は1か月で、買う時にいつから使用するかを入力することになっていますので注意してください。
山岳鉄道はトラベルパスでも25%引きになるのですが、フレックスタイプの場合は乗り放題の日にカウントされてしまうのに対してハーフフェアカードは1か月の有効期間内ずっと50%引き=半額になります。
鉄道パスのお得な使い方
このように3種類の鉄道パスがあるので、お得に旅行するためにはどう選んだらいいのか迷いますね。
実際にはスイス国内で乗車する列車を決めて、どのパスを使うのが一番安くなるのかを計算するしかないのですが、大雑把に言うと次のようなルールで考えればいいでしょう。
①短い期間内に多くの都市を訪れる、または1都市を拠点にスイス国鉄を使って近くの町へ行ったり来たりするような場合
→ スイストラベルパス連続タイプがおすすめ
②グリンデルワルドやツェルマットなどを起点とする乗り放題にならない山岳鉄道をメインで使うような場合
→ ハーフフェアカードだけ、または場合によってはトラベルパスフレックスとハーフフェアカードの両方がおすすめ。
ただし、トラベルパスを持っていればいちいち切符を買わなくても駅に着いたらそのまま列車の乗れるというメリットもあります。
各都市間の移動の運賃はこの後詳しく説明するSBBのモバイルアプリで簡単に調べることができるので、スイス国内の旅程が決まったら全て調べて運賃を比較してみましょう。
そして、運賃のおトク度合いと、切符を買う手間をよく考えてベストな組み合わせを選んでください。
スイス国鉄SBBのモバイルアプリが超便利
スイス国内を鉄道で移動するときには、スイス国鉄(SBB=Swiss Bundes Bahn)が提供しているモバイルのアプリ(SBB Mobile)が大変使いやすいので是非活用してください。
日本国内でもApple storeからSBBで検索するとすぐに見つかります。
インストールすると次のようなトップページになります。
一番上の左端にあるStandard Timetable が大変便利です。
ここをタッチすると出発地(駅)と目的地(駅)を入力する「Connections」という画面になります。
ここで乗車する駅と降車する駅を入れて、日時を選ぶとその時間帯の列車がでます。
ここでは例としてチューリッヒ中央駅(Zurich HB)からベルン(Bern)を検索しました。
どんどん下にスクロールすると遅い時間の列車も表示されます。
一度検索するとその駅を記憶しているので次からは履歴から選ぶだけです。
次に、表示された列車から希望の時間のものをタッチすると、乗り継ぐ列車の詳細が表示されます。乗り継ぎをする駅や、その列車の設備などの情報が表示されます。
10:02チューリッヒ発を選んでみましょう。
このように列車の設備や、乗り継ぎがある場合は乗り継ぎの列車と時間も表示されます。
一番下にある赤いバナーで示されるTickets from CHF をタッチするとTicket Optionsという、チケット購入画面が表示されます。
片道か往復か、1等か2等かを選択することができます。
ここでは1等を選んでいるので正規料金のCHF90.00(90フラン)が表示されています。
そしてPassengerの右にある赤い文字の Edit travelers をタッチすると旅行する人を登録することができます。
この画面では旅行者を登録することができます。
列車の中で車掌が実際に旅行している人が本人かどうかを確認することができるように旅行する人の生年月日を入力します。
そしてそれぞれの名前の右にあるエンピツマークをタッチすると1/1 と 1/2 という表示が出ます。
これがハーフフェアカードを使うかどうかを選ぶところになります。
ハーフフェアカードを持っている場合は右側の1/2をタッチして一番下の赤いバナーのAccept をタッチすると旅行する人を選ぶ画面に戻ります。
名前の左のボックスをチェックし、一番下の赤いバナーのAccept をタッチします。
そうすると自動的にハーフフェアカードが適用され、半額になった運賃が表示されます。
この例では、正規料金の90フランの半額45フランが表示されています。
これでよければ下の赤いバナーのPurchase ticket for CHF 45.00をタッチして先に進みます。
ここでLogin という画面になりますが、 ここはサイインインせずにBuy as guestをタッチします。
すでに登録していた名前と生年月日が表示されます。
名前と生年月日を確認し、メールアドレスを入力して、その下のボックスにチェックを入れ、Select payment method から支払いの画面にいき、クレジットカードで支払いを済ませます。
ちょっとややこしそうですが、最後の画面でクレジットカードの番号を入力しなければ、ここまでは何度でもできます。
ぜひ日本にいる間にスイスに行ったつもりで何回もシミュレーションをしてみましょう。
2、3回いじって入ればすぐになれます。
このSBBのモバイルアプリで注意をして欲しいのは座席指定はできないということです。
スイスの鉄道は日本のように混雑しておらず、座席指定をしなくても乗れることが多いのですが、夏の観光シーズンなどはあらかじめ座席を確保する方がいい時もあります。
また、トラベルパスを持っていれば列車には乗り放題で自由席に座れるので、座席指定券だけを購入したいという場合もありますね。
でも座席指定はこのSBBモバイルアプリではできません。
SBBのPC用のこちらのサイトから座席指定をすることができます。
また、トラベルパスなどを持っていても座席指定は有料ですので気をつけてください。
まとめ
スイスは小さい国ではありますが、色々な見所が離れているので、効率的に観光しようとすると、その間を移動する手段や時間がポイントになります。
そこで、列車を使うと荷物を持ったままでの乗り継ぎなどが発生するので、日本からの観光客の多くは、バスでの移動を中心としたツアーを利用される方が多いようです。
しかし、せっかくのスイス旅行です。
新幹線のような超特急はありませんが、色々な列車に乗ってのんびりとスイスの山や湖の景色を楽しんでみませんか。
主要都市間を結んでいる列車も、日本の新幹線のように数分おきというわけにはいきませんが、1時間に何本かのペースで出ています。
一本乗り過ごしても30分もすれば次の列車に乗ることができます。
ご紹介した鉄道パスやSBBモバイルアプリをうまく使って、スイスの鉄道を利用した自分だけのオリジナルのプランを作ってスイスを楽しんでみましょう。
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