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世界遺産ベルン旧市街観光の見どころとその回り方

日本からのスイス観光ツアーはチューリヒ空港からスイスに入ることが多く、その日は定番の観光地ユングフラウヨッホやマッターホルンまで行くと到着が遅くなってしまうこともあり、チューリッヒ空港から近く、世界遺産の旧市街で有名なベルンでまず1泊ということが多いようです。

そのベルンの旧市街を効率的に見て回るための見所を紹介していきます。

 

 

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スイスのベルンは世界遺産の街

皆さんスイスの首都はどこだと思いますか?

チューリッヒと答えた方がたくさんいることと思いますが、実はベルンがスイスの首都です。チューリッヒ、ジュネーブ、バーゼルに次ぐスイスで4番目の都市です。
その中心部である旧市街は、中世ヨーロッパの雰囲気を色濃く残し、1983年にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録され、ベルンはスイスを代表する観光地となっています。

ベルンの旧市街は蛇行するアーレ川が作った半島状の小高い丘にあります。旧市街の東端にあるアーレ川にかかるニーデック橋(Nydeggbrücke)からのベルン旧市街の街並みはまさしく中世の姿そのものです。

ベルンという街の名前はドイツ語で熊という意味のBärに由来しています。ベルン市とベルンが含まれる州の旗は黒い熊が描かれていることで有名です。これにちなんで旧市街の東端のニーデック橋を渡ったところに熊公園(Bärengraben)があり、大きな黒い熊の姿を上から眺めることができます。

さて、旧市街の見どころですが、旧市街は東西に1.3㎞、南北に500mほどの小さな地域ですので、歩いて回ることが基本になります。

旧市街全体が世界遺産として中世の街並みを残していますから、すべてが見どころともいえます。街中をゆっくり歩きながら建物を見て回るだけでもヨーロッパに来たなあという気持ちになれます。

ニデック橋からベルン旧市街を望む

 

Brunnen巡りが楽しい

特に見どころというと時計塔、大聖堂、アインシュタインの住んでいた家がありますが、それよりも面白いのは旧市街のいたるところにある泉(Brunnen)です。Brunnenドイツ語で噴水という意味ですが、このベルンにあるBrunnenは噴水のように水が勢いよく空に向かって放たれているのではなく、伝説などをもとした人形で作られた塔の下の部分から水が流れ続けているというものです。ベルンは水の質が大変良く、この噴水に湧き出ている水ももちろん飲むことができます。

代表的な噴水は

Kindlifresserbrunnen キンドリフレッサーブルネン(子供を食べる噴水)

キントリフレッサーブルネン(子供喰いの噴水)

 

Zähringerbrunnen ツェーリンガーブルネン

ツェーリンガーブルネン

 

Samsonbrunnen ザムゾンブルネン(サムソンの噴水)

ザムソンブルネン

 

Mosesbrunne モーゼスブルネン(モーゼの噴水)

モーゼスブルネン

 

Pfeiferbrunnen パイパーブルネン(笛吹きの噴水)

プファイファーブルネン

 

これらの噴水の人形は東または西に向いています。ものによっては午後は逆光になって写真を撮るにはふさわしくない場合もあります。写真を撮りたい方は、できれば午前中と午後2回訪れて自分の背中から太陽の光がさして、像の顔がよく見えるようなときにシャッターを切りたいですね。
時間があれば全ての噴水を制覇するというのも面白いですね。

 

牢獄塔(Käfigturm)

旧市街西側(鉄道の駅のほう)から旧市街に入ると最初に目に入る時計が付いた塔が牢獄塔 Käfigturmです。これはもともとはベルンの旧市街区域に入る2番目の門であったものです。(1番は残っていません)その後牢獄として使われたため、牢獄塔と呼ばれています。

牢獄塔 Käfigturm

 

時計塔(Zytglogge)

そのまま進むと、旧市街の中心にある時計塔 Zytgloggeが見えます。毎正時になると時計の横にあるからくり人形が動き、塔の頂上にある人形が時刻の数だけ鐘を鳴らすというからくり時計です。
からくりは毎正時数分前から動き出しますが、かなり地味なからくり時計で、ミュンヘンの新市庁舎にあるからくり時計のように派手な動きを期待するとがっかりします。
なお、この時計塔は旧ベルン市街区域の第3の門の役目も担っていました。

時計塔 Zytglogge

 

ベルン大聖堂

旧市街の中ほどの南側にある1893年に建てられた後期ゴシック様式の大聖堂です。塔の高さは100mとゴシック様式の教会の中でもかなり高い部類に入ります。正面入り口の上部には「最後の審判」の彫刻が彫られています。これはエルハルト・キュンク作で、神に選ばれた人と地獄に落ちる人を表しています。また教会内部には美しいステンドグラスもありますが、撮影禁止となっています。

ベルン大聖堂

ベルン大聖堂の最後の審判

 

バラ公園(Rosengarten)

旧市街を抜けニーデック橋を渡り、その先の左手の坂道を登ったところにあるのがバラ公園です。いろいろなバラが植えられているきれいな公園で、ベルンの人たちの散歩コースにもなっています。
ここはバラもきれいなのですが、実はこの公園からの眺めが素晴らしいので、多くの観光客が訪れる観光スポットとなっています。右手にはアーレ川の青い流れ、左手にはベルンの大聖堂の塔を中心とした赤い屋根のベルン旧市街が一望できます
坂は結構急なので、どうしても歩きたくないという方はベルン駅のほうから10番のバスに乗り、Rosengartenという停留所で降りるとバラ公園の裏側から入ることができます。

バラ公園から旧市街

 

連邦議会議事堂(Bundeshaus)

スイス連邦政府の議会が行われる議事堂です。
ドーム型の屋根が特徴的な美しい建物です。やはり旧市街の南側にあります。議事堂前の広場はBundesplatzという広場で、市民の憩いの場所となっています。

連邦議会議事堂

 

展望台(Münsterplattform)

ベルン大聖堂の南側にある公園ですが、青く流れるアーレ川を見下ろす展望台になっています。ベルンの市民の憩いの場所であると同時に多くの観光客が訪れる絶景スポットになっています。

展望台からの眺め

 

ベルン歴史博物館/アインシュタイン博物館

旧市街からアーレ川を渡ったところにあるのがベルン歴史博物館とアインシュタイン博物館です。実はこれらの博物館そのものよりも、そこに行くときに渡るキルヒェンフェルト橋(Kirchenfeldbrücke)からのベルン市街の眺めが素晴らしいので博物館まで行かなくてもぜひ橋までは行って、振り返ってベルンの旧市街の景色を楽しんでください。

歴史博物館・アインシュタイン博物館

キルヒェンフェルト橋からのベルン旧市街

 

市内交通

旧市街は小さいとはいえ全部歩いて回るとそれなりに疲れます。特に旧市街の東にあるバラ公園や熊公園まで足を延ばすと帰りはできれば歩きたくないとなることもありますね。
そんな時にはバス(トロリーバス)やトラムを利用しましょう
ベルンはさすがに観光都市です。市内のホテルに宿泊すると、その滞在期間有効なバスやトラムの乗り放題きっぷがもらえます。(チェックインの時にもらえなければぜひフロントの人に聞いてみてください)
初めて訪れた街でバスやトラムのきっぷを買うのは難しいこともあるでしょうが、乗り放題きっぷがもらえればとっても心強いですね。ベルンのトロリーバスやトラムも、ヨーロッパの他の都市と同様に、乗り降りする時にきっぷはチェックされませんが、万が一切符を見せるように言われたときのためにも、ちゃんときっぷは用意して利用しましょう。

ベルンのトラム

 

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