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マッターホルン観光で初心者でもOKのオススメハイキングコース

美しい山々を見たり、自然に触れることができる観光地として世界中の人たちを引きつけてやまないスイス観光ですが、その中でもマッターホルンは日本人観光客に大変人気のある観光地です。
スイスは観光立国ですから、登山鉄道やロープウェイなどを使って、4000m級の山々の景色を楽しむことができる場所まで簡単にアクセスできます。
日本でも特にシニアを中心にハイキングや登山の人気が高まっていますが、スイスの山も例外ではなく、日本から多くのシニアの人たちが山登りに出かけています。
日本ではあまり山歩きの経験がなくても、せっかくスイスまで旅行に来たのですから、登山電車で展望台まで登って景色を見るだけでなく、自分の足でスイスの山を歩いてみませんか?
マッターホルンを見ながら、ほとんど下りで登る必要のない、ハイキング初心者にもオススメのコースをご紹介します。

 

ゴルナーグラート展望台から登山鉄道に沿って下るコース

マッターホルン観光に訪れた観光客が必ずといっていいほど足を運ぶのがゴルナーグラート展望台です。
マッターホルンの麓のリゾート地ツェルマットからゴルナーグラート鉄道でおよそ30分。
乗っているだけで標高3089mの展望台まで連れていってくれます。

ゴルナーグラート駅の後ろにはマッターホルンが

 

ここからは、マッターホルンだけではなく、360度ぐるっと4000m級のスイスアルプスの雄大な景色を楽しむことができます。

これはゴルナーグラート展望台からのぞむゴルナー氷河

この展望台を訪れた人の多くは、また同じ登山電車に乗ってツェルマットに戻るのですが、せっかくスイスアルプスまで来たのですから大自然を感じながら少し歩いて下ってみませんか。

スイスの山はハイキングコースがしっかり整備されているので、初めての人でも気軽にハイキングを楽しむことができます。
特にこのゴルナーグラート展望台からは、ゴルナーグラート鉄道の線路に沿ってハイキングコースが設定されているので、体力に自信のない人は鉄道の1駅分だけ、少し長く自然の中を歩きたいという人は2駅または3駅分、という具合に自分の体調や体力に合わせて歩く距離を選ぶことができます。
2駅分歩いて下ろうと思っていたところちょっと疲れてしまった、などという時には1駅だけ歩いて次の駅から鉄道に乗ってツェルマットに戻ることができます。

ハイキングはまずゴルナーグラート駅からスタートします。
駅の前には黄色いサインが出ています。

この写真のようにゴルナーグラート鉄道の駅は鉄道のマークと一緒に表示されています。
まずはゴルナーグラートの次の駅Rotenboden=ローテンボーデンを目指しましょう。

 

コースは大きな石も少なくよく整備されています。
正面にマッターホルン、右手に今登って来たゴルナーグラート鉄道を見ながらのんびりと下っていきましょう。

ここあたりは絶好の写真スポットです。登ってくる電車見えたらカメラを準備してマッターホルンと登山電車を一緒にカメラに収めましょう。
天気が良ければ誰でもパンフレットみたいな写真が撮れること請け合いです。

 

 

1時間ほど下ると右手に次の登山鉄道の駅Rotenboden=ローテンボーデン、下の方に湖が見えて来ます。この湖がリッフェルゼー=Riffelseeです。

リッフェルゼーはマッターホルンが湖面に映る「逆さマッターホルン」が有名で、天気良ければ、ここまでは歩いてみましょう。

 

もしどうしても体力が無理と思ったら、ローテンボーデン駅から電車に乗って帰ることもできます。

ハイキングコースは、ローテンボーデン駅からは少し鉄道の線路から離れます。
リッフェルゼーで逆さマッターホルンを背景に写真を撮ったり湖の周りを歩いたりしたら、次はやはり鉄道の次の駅リッフェルベルグ=Riffelbergに向かいます。
少し標高が低くなってくるので、季節が良ければ高山植物も見つけられるようになって来ます。

相変わらず目の前にはマッターホルンが雄大な姿を現しています。
リッフェルゼーからまた1時間ほど歩けば次の駅リッフェルベルグです。

 

この写真の右下はリッフェルベルク駅のカフェテリアとホテルです。ここでゆっくりと食事をしたりお茶をしたりして休憩しましょう。

カフェテリアのテラス席からマッターホルンを見ながらの食事、最高ですよ。こんな感じです。

 

体力に自信のある人は、ここからさらに鉄道の次の駅リッフェルアルプ=Riffelalpまでハイキングコースが整備されていますし、さらにZermattまでずっと歩いて下ることもできます。
でも、私みたいなハイキング初心者はもうこれで十分といった感じになりましたが。

ゴルナーグラートからローテンボーデン
ローテンボーデンからリッフェルベルグ
リッフェルベルグからリッフェルアルプ

それぞれおよそ1時間ほどのハイキングになるので、体力に合わせて選んで歩けます。

例えば「逆さマッターホルンだけを見たい」時には、ゴルナーグラートから1駅だけ登山電車に乗ってローテンボーデンで途中下車しましょう。
ローテンボーデンからリッフェルゼーはすぐです。
そしてリッフェルゼーを見た後、ローテンボーデン駅に戻るためには上りになるので、次の駅リッフェルベルクまで歩いてしまった方が楽です。
なお、切符は1日有効ですからツェルマットに戻るために、リッフェルベルクからツェルマットまで別に切符を買わなくても大丈夫です。

このようにゴルナーグラート展望台からのハイキングは、疲れたら電車で帰ることができることから、体力に合わせて気軽に楽しめるコースです。私のように日本ではハイキングなんて、と言っている人でも楽しめるオススメのハイキングコースです。

 

スネガ展望台からツェルマットに戻ってくるコース

もう一つオススメのハイキングコースはスネガ展望台からツェルマットまでのコースです。
スネガ(Snnegga)展望台(標高2288m)はツェルマットの街の東にある駅からトンネルの中を走るケーブルカーで3分で登ることのできる展望台です。

ツェルマットからスネガ展望台までのケーブルカーの駅

 

ゴルナーグラート展望台からのマッターホルンはかなり鋭く切り立った形に見えましたが、このスネガ展望台からは山の両裾がきれいに広がり少し優雅な形に見えます。
ここからのマッターホルンが一番きれいだという人もいるくらいです。

スネガ展望台から見るマッターホルン

このスネガ展望台からさらにゴンドラに乗ってブラウヘルトを経由して、標高3103mのロートホルン展望台まで行って、そこからハイキングで下ってくることもできますが、かなり長時間になりますので、初心者向けではありません。

このスネガ展望台にはカフェテリアのテラスがあり、ここでマッターホルンを眺めながらビールやお茶をするのもいいですね。

 

スネガ展望台からツェルマットまでのハイキングコースはちょっと長めで、3時間ほどはかかると見ておいたほうがいいでしょう。
でも、すべて下りなのでハイキング初心者でも大丈夫です。

まずスネガ展望台から少し降りると小さな池があります。これがLeisee(ライゼー)です。
ここも水面にマッターホルンが映り、逆さマッターホルンが楽しめます。
また、ちょっとしたアスレチックのような道具もあるので子供を遊ばせている人もたくさんいます。

 

ライゼー逆さマッターホルンを楽しんだらハイキング開始です。

ここにも黄色いサインでハイキングコースが示されています。
色々な行き先が出ていますが、とにかくZermatt(ツェルマット)の方を目指しましょう。

ゴルナーグラートからのコースに比べると標高も低く、近くに山々を見ながら下っていきます。
基本的に下りで大きな木もなく、正面にはマッターホルンというコースですので、迷うことはありません。
途中に分かれ道がいくつかありますが、必ず黄色いサインがありますのでそれを確認して進みましょう
基本的にFindeln Wildi を経由してはツェルマット(Zermatt)を目指します。
同じFindelnでも Eggen経由やZur Gassen 経由というコースもありますが、Wildi と書かれた方向に歩きましょう。

マッターホルンを正面に広い下りのコースを30分ほど進むと前方にFindelnの集落が見えて来ます。

すると、赤いサインのある分岐点に出ます。

ここで、Adlerと書かれた方向に進むとAdler Hittaという山小屋がありますので、ここで一休みしましょう。

ここのテラスもマッターホルンが正面に見えて最高にくつろげます。

 

休憩したらツェルマットに向かいます。

この辺りからは木々が育つ標高になるので、森の中を下って行くことになります。
これまでのハイキングコースとはちょっと違い、狭いつづら折りの小径を、時折木々の間から姿を現すマッターホルンを見ながら下っていきます。

ここからのコースも基本的に下りの一本道なので迷うことはないと思いますが、時々分かれ道があるので、必ず黄色うサインを確認して、とにかくZermattの方を目指します。

Alder Hittaを出発して1時間ほどすると、鉄道の線路が見えてきます。これはゴルナーグラート展望台に登る登山電車の線路です。
運が良ければ森の中を走るゴルナーグラート鉄道の電車を見ることができます。

この線路を渡ると、建物が増えてきます。
この辺りはもうツェルマットの街のはずれになり、いかにも山小屋といったオシャレな建物がたくさん建っています。これはシャレーといって、貸別荘のようなものです。ヨーロッパの人たちは長い休暇を取って、このような山小屋でのんびりと過ごすようです。

街の中でも黄色いサインでZermattの方向を確認しながら、ツェルマットの街を目指します。

ここで一ヶ所だけサインが不明確なところがありました。
サイン通りに進むと分かれ道があるのですが、どちらを行くとツェルマットの街中に出るのかちょっとわかりません。どっちを通っても大丈夫だと思いますが、私はWiestiboden wegという車の通れない細い道を歩いて行きました。

 

そのまま坂道を下って行くと川辺に出ます。この川はツェルマットの街を流れるマッターフィスパ川です。川沿いの広い道を下ると、最初にある橋が通称「日本人橋」です。
ここから川の上流を眺めるとそこにはマッターホルンがそびえ立ち本当に素晴らしいフォトスポットです。

ちなみにこの橋の名前は、日本からのツアーのガイドさんが必ず「日の出の時間にここに来て、マッターホルンの頂上に朝日が当たり赤く焼ける「モルゲンロート」を見てください。」と言うものですから、日の出の時間になると多くの日本人観光客が集まるようになったことから付けられた名前です。

スネガ展望台からツェルマットに戻ってくるハイキングコースは、比較的標高が低いため森の中を通るコースなので、ゴルナーグラート展望台からのコースとはまたひと味違った楽しみがあります。
途中の休憩を入れても3時間ほどのコースですから、マッターホルン観光を計画している方は参考にしてください。

 

まとめ

日本人の観光客にも人気のマッターホルン観光は、登山電車やロープウェイなどで3000m以上にもなる展望台まで簡単にアクセスできて、スイスアルプスの雄大な景色を誰でも手軽に楽しむことができます。さすが観光立国スイスですね。
でもせっかくのスイスアルプスです。自分の足で歩きながら大自然を全身で感じてみましょう。スイス旅行の思い出が何倍にも大きくなること請け合いです。
スイスのハイキングコースは整備されていると言っても、やはり3000mにもなる山を歩くことになります。

季節や天候などに合わせて服装や装備はしっかりと準備して行きましょう。

 

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