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やっとわかったリゾートホテルエクシブ会員権の仕組みと賢い買い方

会員制のリゾートホテルは、都会の喧騒を離れ、豪華で贅沢な空間や料理を楽しむことができることから根強い人気があります。
でも、「どうせ高くて手が出ないんでしょ」、「どこで買えばいいのかわからない」、「管理費とか高いんじゃない?」と思っている人が多いのではないでしょうか。
日本の二大会員制リゾートホテルのひとつ、リゾートトラストが運営する「エクシブ」は、日本の代表的な高級リゾートホテルです。ただし、このエクシブの会員権とその利用方法はかなり複雑な仕組みなので、ホームページを読んでもよくわかりません。この仕組みをちゃんと理解すれば、意外にお値打ちに会員権を手に入れてリゾートホテルライフを楽しむことができます。
私の経験をもとに賢い買い方使い方をご紹介します。

 

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そもそもエクシブの意味は?

高級会員制リゾートホテル「エクシブ」という名前は一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
でもこの「エクシブ」というブランドネームの意味をご存知ですか?
意外に知られていませんが、これはローマ数字の「XIV」からきています。
このローマ数字をアラビア数字で表すと「14」です。
(Xが10、IVが4になります。)
この14という数字がポイントです。
エクシブは、基本はひとつの部屋を14人の会員で共同所有することからこの名前が付いているのです。
1年365日を14人で割ると一人当たり1年間に利用できる日数が26日になります。
ただし、単純に14人で割っても、土曜日や夏休みなどみんなが利用したい時期と、あまり利用されない平日があり、これが偏ってしまわないように、一人のオーナーが必ず利用できる「占有日」を毎年ローテーションしていきます。

その占有日は次のようなカレンダーに示されています。(これは2018年のカレンダー)

会員権にはカレンダーの番号がついていますので、自分の番号のところを見ると1年間の自分が必ず利用できる日=占有日がわかります。

たとえば1番の会員権を持っている人は、この年は夏休みの8月3、4、5日に3連泊できる権利を持っていることがわかります。

 

28人で共有する会員権もある

元々は14人の会員で365日の宿泊権を共有する制度ですが、法人で所有して社員の福利厚生として使うのであれば26泊必要かもしれませんが、個人で利用する場合には26泊もいらないという方も多いのではないでしょうか。
そういう方のために28人で共有し、年間13日の宿泊権を持つ会員権Zタイプがあります。
このZタイプは通常のものに比べて土日やゴールデンウィーク、夏休み、年末年始などに割り振られる占有日数もおよそ半分になります。こういった時期に使えるものが欲しいという方は、平日に宿泊できる権利は余らせてしまう可能性はありますが、26日の権利がついた会員権を探してください。

逆にそれほど多く利用しない、平日でも休みを合わせて利用できるという方は、13泊の宿泊権のついたZタイプの方が元の会員権の値段も安く、また中古市場での取引価格も安くおすすめです。

私の経験では、個人で26泊も使うことはなかなか難しく、個人でエクシブの会員権の購入を検討している方はまずこのZタイプを検討することをおすすめします。

 

利用できる権利は他のオーナーと交換できる

このように各オーナーが利用できる日(占有日)をできるだけ平等に割り振ったとしても、その日には都合が悪くていけなかったり、記念日などで特定の日に利用したかったりというのが現実ですね。
こういった希望を叶えるために、エクシブでは曜日や時期を4つのカテゴリーに分けて、その年の自分の占有日(利用できる権利のある日)のカテゴリーと同じであれば別の日と交換できるようになっています。

そのカテゴリーは色で区別されています。(前で紹介したカレンダーの占有日が色付けされています)
まずゴールド。これは大晦日、正月、ゴールデンウィーク、夏休みなど、一番みんなが利用しやすい時期に利用できる権利日です。
次にレッド。これはゴールドに次いで利用希望が多いと思われる、土曜日や春、夏休みの権利日です。
次はホワイト。これは日曜日や金曜日、レッドについて利用しやすい日です。
これ以外がブルーで、平日がこれに当たります。

例えば、ある年ゴールドの区分である元旦が自分の占有日として割り当てられていたとします。でも元旦は都合が悪くていけないばあいは、この権利は自分以外の13人のオーナーの持っているゴールデンウィークや夏休みのゴールドの占有日と交換をすることができるのです。ただし、その希望する日の権利を持っているオーナーがその日に利用しないことが前提です。

 

自分がオーナーのホテル以外でも使える

自分がオーナーになっているホテル以外の施設も利用することができます。
ここでもやはりカテゴリーの色が重要です。
同じ色の日であれば、他のエクシブホテルのオーナーが持っている占有日と交換することによって、日本全国にあるエクシブに宿泊することができます。

たとえば、自分がレッドのカテゴリーになる土曜日を占有日として割り当てられていた場合、他のホテルのレッドのカテゴリーの日を占有日として持っているオーナーと権利を交換することによって別のホテルに宿泊できるというわけです。

 

この権利日は貯金できる

1年間自分が必ず使える日を割り当てられてますが、年間26泊も同じホテルを利用することがない時や、予定が全く決まっていない時には、宿泊できる権利をゴールド、レッド、ホワイト、ブルーの色別に「貯金」することができます。

これをエクシブでは「スペースバンク」と呼んでいます。

自分の権利を、とりあえずこのスペースバンクに入れておけば、その権利は翌年まで繰り越すことができます。
他のホテルのオーナーも同じようにスペースバンクに貯金をしているので、その権利と交換することによって、全国のエクシブでその色に応じた日に宿泊することができるのです。

 

新しいエクシブは部屋のグレード区分が違うことに注意

エクシブは、2010年以降にオープンした比較的新しい箱根離宮、有馬離宮、湯河原離宮、鳥羽別邸と軽井沢パセオ/ムセオ(新エクシブと呼びます)と、それまでのもの(旧エクシブと呼びます)ではグレードの区分が違っています。

旧エクシブ
スタンダード A
ラージ C
スイート E
スーパースイート S

でしたが、 新しい5軒の新エクシブ
CB
EC
SE
S
の4カテゴリーになっています。

自分が持っている会員権と同じグレード区分(新エクシブか旧エクシブか)の施設を利用するのであれば、自分がオーナーの施設以外でも自分のグレードかそれよりも低い(狭い)グレードの部屋が利用できます。たとえば新エクシブのECグレードを持っていれば、他の新エクシブでもECグレードかその下のCBグレードの部屋を利用できます。

しかし自分の持っている会員権のグレード区分と、利用する施設のグレード区分が違う場合には注意が必要です。

両方とも4つのカテゴリーですが、新旧どちらの施設の会員権を持っているかによって、自分がオーナーの施設以外で利用できる部屋のグレードが異なります。

旧エクシブの施設の会員権を持っている人が、新エクシブの5つの施設を利用するときには次のようなルールになります。

所有グレード 新エクシブ施設利用可能グレード
スタンダード A CB
ラージ C EC, CB
スイート E SE, EC, CB 
スーパースイート S S, SE, EC, CB

 

逆に2010年以降にオープンした施設の会員権を持っている人は次のルールが適用されます。

所有グレード 旧エクシブ施設利用可能グレード
CB A, C 
EC A, C, E
SE A, C, E, S
S A, C, E, S

このように新旧は同じ4段階のグレードに分かれてはいますが、新エクシブの方が新しく、また全体に高級でグレードが高いことから、新エクシブの一番下のグレードCBの利用権を持っている人は、旧エクシブでは一番下の「スタンダードA」に加えて、一つ上のグレード「ラージ C」の部屋も利用することができるようになっています。

 

新旧エクシブの利用可能グレードをうまく使ってお得な会員権を手に入れる

それでは新旧それぞれのエクシブの中古市場における会員権価格はどうでしょうか。
新エクシブの湯河原離宮はオープンして間もなく、まだ中古市場には会員権が出回っていません。
新エクシブの箱根離宮と、旧エクシブのエクシブ軽井沢の中古市場での会員権価格を比べてみましょう。
まず、箱根離宮ですが、ここは首都圏から近く交通の便が良いことや、芦ノ湖やいろいろな美術館など周辺に観光スポットが多くあることから、エクシブの中では人気の施設です。また、エクシブ軽井沢も日本有数の高原リゾートである軽井沢に位置し、新幹線も含めて交通の便がよいことから、やはり人気の施設です。

中古会員権の市場は需要と供給の関係で決まるので、いつもこうなるとは限りませんが、箱根離宮の一番下のCBグレードの会員権の相場と、軽井沢ラージCグレードは、どちらもおよそ100万円くらいで売りに出されています。

同じ100万円の会員権ですが、旧エクシブである軽井沢のラージCを持っていれば、新エクシブである箱根離宮では一番下のCBグレードだけではなく、200万円を超える金額の会員権でしか利用できない、その上のECグレードの部屋も利用することができるのです。(もちろんグレードの高い部屋は利用料金も高いですが。)

蓼科や鳥羽などもう少し古いエクシブのラージCグレードの会員権はさらに安く、100万円を切る価格で売りに出されていますので、こういった施設の会員権を買えば、新しいエクシブでは200万円を超える会員権を持っていないと利用できないグレードの部屋に宿泊することができます。

こう聞くと、「箱根離宮のCBグレードを買う意味がないじゃないか」と思う方もいると思います。たしかにその通りです。
会員権の仲介業者が、エクシブの会員権はどこを買っても同じだと言う理由はここにあります。
このように、安く会員権を手に入れて、より高いグレードの部屋を利用することができるのが、エクシブの複雑な会員権システムを利用した賢い会員権の買い方です。

 

あくまでもオーナーになることを忘れずに

ただし、買う方の気持ちの問題は残りますので、どこのオーナーになるかはよく考えてから会員権を買ってください。
せっかくリゾートホテルの会員になるのですから、自分が行きたい、そして行きやすいお気に入りの施設のオーナーになる方がいいという考えもあります。

エクシブの会員権を持つということは、共有とはいえその施設のオーナーになるということです。オーナーにはその施設の担当が付きます。オーナーである施設以外を利用したいときにも、その担当に連絡して予約してもらったりということができます。
何度か利用すれば顔や名前も覚えてくれて、オーナーとしてそれなりの対応をしてくれます

また、土日やゴールデンウィーク、お正月などの占有日も毎年ローテーションするので、お気に入りの施設のオーナーになっておけば、そのうちお正月や大晦日が占有日になる年も回ってきます。

どこの施設の会員権を買うかは、ほとんど使わない遠くの施設の会員権をおトクに手に入れて、近場のお気に入りの施設を利用するか、少しお金はかかりますが、自分が行きたい施設のオーナーになるというステータスを手に入れるかをよく考えて決めることをおすすめします。

 

まとめ

人気の会員制リゾートホテル、エクシブの複雑なシステムを活用して、賢く憧れのリゾートホテルオーナーになる方法をお伝えしました。
自分のライフスタイルや使い方などを踏まえて、どこのエクシブのオーナーになるのが自分には合っているのかを よく考えて会員権を探してください。そして存分にリゾートホテルライフを満喫してください。

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