ノルウェーフィヨルド観光、個人旅行におすすめのシーズンとルート

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海外旅行でいろいろな国を訪れたことがあっても、北欧はまだ行ったことがないという方も多いのではないでしょうか。
他のヨーロッパの国に比べると情報も少なく、直行便も飛んでいないこともあり、なんとなく足が向かないですね。
でも広大な自然や独特の文化を持つ北欧の国々は一見の価値があります。
特に、誰もが小学校で習う「フィヨルド」という氷河によって侵食された地形は一度は自分の目で見てみたいものです。
北欧の中でもノルウェーは多くのそして大きなフィヨルドがあることで有名な国です。
日本発のツアーではなく、個人でノルウェーに出かけてフィヨルドを見てみたいという方のために、効率よく回れるおすすめの定番ルートとシーズンそして交通手段についてご紹介します。
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Contents
ノルウェーフィヨルド観光、個人旅行でもだいじょうぶ
フィヨルドとは
「フィヨルド」 とは氷河期に形成された氷河が、長い時間をかけて海に移動する際に
陸地を削り取ったことによってできたU字型の谷が、海水面の上昇によって出入りの激しい湾になった地形のことです。
氷河のできた寒い地域でしかみられません。
湾の特徴は湾口から湾奥まで湾の幅があまり変わらず、非常に細長いU字型になっています。
そして海岸線は湾奥を除いて断崖絶壁となるものが多く、水深もとても深いです。
両岸の断崖と水深ともに1,000mを超えるような地形も多くあります。
それなのに湾の幅は数km程度ですので、切り立った崖が迫っていてとても迫力のある地形になっています。
おすすめの定番ノルウェー最大のソグネフィヨルド Sognefjord,Norway
ヨーロッパ北部のスカンジナビア半島がフィヨルド地帯として有名です。
その中でもソグネフィヨルドはノルウェー西部にある、ノルウェー最大のフィヨルドです。
グリーンランドのスコルズビ湾に次ぐ規模の大きさを誇っています。
ソグネフィヨルドの全長は204kmもあります。
フィヨルド内の最も深い場所は内陸部にあり、その水深は1,308mに達します。
フィヨルドの幅は平均5kmほどであり、両岸は1000mを越える崖に囲まれています。
年間を通じて観光が可能な唯一なフィヨルドで、四季折々の風景が楽しめます。
まず雄大なノルウェーのフィヨルドを見たいという場合は、遊覧船に乗ってこのソグネフィヨルドを見るのがおすすめです。
個人旅行でも大丈夫 ナットシェル周遊券
北欧やノルウェーについての情報はヨーロッパの他の国に比べて少なく、個人旅行に慣れた人でもなんとなく不安に思うかもしれません。
でも、ノルウェーの”fjordtours”(フィヨルドツアーズ)という旅行会社が発売する”Nutshell”(ナットシェル)という周遊券を使えば、鉄道、バス、船をうまく乗り継いで個人でもフィヨルド観光ができます。
このナットシェルにはいろいろな種類があります。
詳しくは フィヨルドツアーのHPを見ればいろいろな種類のツアーがあることがわかります。https://www.fjordtours.com/
ノルウェーフィヨルド観光オススメのシーズンとルート
さて、ノルウェーのフィヨルド観光のおすすめのシーズンですが、これはやはり夏、特に陽の長い7月がベストです。
北欧の抜けるような青空にそびえるフィヨルドの断崖を遊覧船に揺られて進むと本当に自然の中にいるのだということを実感します。
緯度の高いノルウェーでは夏は日没が遅く、1日がとても長いので、一気に長い距離を移動したり、目的地に到着した後でも街を見て回ったりと時間を有効に使えます。
もちろんヨーロッパ中の人たちにとってもバケーションシーズンですから混雑はしていますが、日本の観光地の混雑に比べたら大したことはありません。
効率的にそして多くの見どころがあるおすすめのルートは
フィヨルドだけをずっと見ていたい。フィヨルドを船でゆっくり回りたいという場合は、船で移動する区間の多いコースを選びます。
しかし、あまり時間がない。フィヨルドだけではなくその周辺の見どころや街も見たい。という場合におすすめなのが、ナットシェル周遊券の中の、”Norway nutshell”です。
この”Norway Nutshell”は、出発地と目的地の組み合わせによって8種類の周遊券がありますが、その中で最も人気のあるのが、ノルウェーの首都オスロと、大西洋側のベルゲンの間を、列車、船、バスを乗り継いで、途中ノルウェーの雄大な自然や氷河、そしてノルウェー最大のフィヨルドであるソグネフィヨルドの遊覧船観光も楽しめるルートです。
このルートはオスロを出発地としてベルゲンまで行くこともできますし、逆にベルゲンからオスロに行くこともできますが、おすすめはオスロからベルゲンの西向きのルートです。
オスロ
↓
ベルゲン急行(列車)約5時間
↓
ミュルダール
↓
フロム鉄道(列車)約1時間 世界一急な勾配を走る鉄道
↓
フロム
↓
遊覧船でソグネフィヨルド観光 約2時間
↓
グドヴァンゲン
↓
バス 約1時間
↓
フォス
↓
ベルゲン急行(列車)約1.5時間
↓
ベルゲン
このルートは連続で移動すると乗り換え時間を含め約13時間かかりますが、陽の長い夏の期間は1日で移動することも可能です。
また時間に余裕のある場合は、フロムなど途中の街で1泊し、ノルウェーの自然を楽しむのもいいですね。
ベルゲン急行の見どころ
オスロからミュルダールまで約5時間の長旅ですが、途中の景色が素晴らしくずっと見ていても飽きることがないくらいです。
標高が上がると車窓から氷河も見えます。
フロム鉄道の見どころ
ミュルダールからフロムまでは観光路線として有名なフロム鉄道が走っています。
この鉄道はフィヨルドの上の方にあるミュルダールから、海抜0mのフロムまでの20km、864mの高低差を一気に駆け下りる、世界一急な勾配の鉄道だとされています。
車窓からは切り立ったフィヨルドやそこに点在する小さな村などを見ることができます。
途中ショースの滝という迫力満点の滝の前で臨時停車します。
ここでは列車から降りて写真を撮ることができます。
フロムからグドヴァンゲンまでフィヨルド遊覧船の見どころ
フロムからはソグネフィヨルドを遊覧船で観光します。
船は、両側が1000mの崖に挟まれたフィヨルドをゆっくりと進みます。
途中には所々に急峻な山に囲まれた小さな村や教会があり、景色のアクセントになっています。
グドヴァンゲンからフォスまでの見どころ
グドヴァンゲンではあらかじめ待機しているバスで、小さな村々が点在するフィヨルドの間を抜け、ベルゲン急行の駅フォスを目指します。
フォスからベルゲンの見どころ
フォスからは再びベルゲン急行に乗り、美しい川や湖に沿ってノルウェーの森を抜け、1時間半で大西洋側のノルウェー第二の都市ベルゲンに到着します。
ベルゲンはカラフルな世界遺産のブリッゲンや、シーフードが楽しめる魚市場、ベルゲンを一望できるフロイエン山など北欧らしい見どころがたくさんあります。
(写真は世界遺産ブリッゲン)
最後に
北欧旅行の代名詞とも言えるノルウェーのフィヨルド観光。
ツアー旅行でなく、個人旅行で時間に余裕がないときでも、Norway Nutshell周遊券を使えば効率的に見どころを観光することができます。
オスロを早朝出発すればその日のうちにベルゲンまで行けます。
ベルゲンで1泊し、帰りはベルゲン急行か飛行機で一気にオスロまでもどれば、1泊2日でフィヨルド・ベルゲン観光ができます。
ここで紹介したNutshell周遊券はノルウェーについてから購入することもできますが、特に夏のハイシーズンに旅行する場合にはベルゲン急行などはあらかじめ予約しておく方が安心です。
ノルウェーのフィヨルドツアーという旅行社のHPから予約することもできますが、おすすめは北欧に強い日系の旅行社「ツムラーレコーポレーション」にお願いすることです。
Nutshell周遊券の販売と鉄道の予約だけではなく、フィヨルドツアーの途中でホテルが必要な場合、その手配なども含めてすべてお願いすることができます。
東京にも事務所があり、もちろんすべて日本語でやりとりできるので安心です。
今度の休みはノルウェーの大自然に触れるフィヨルド観光に出かけてみませんか。
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