吉祥寺の初詣は武蔵野吉祥七福神めぐりへ そのご利益と回り方は

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東京の住みたい街のNo1を何回も獲得している吉祥寺。
若者と地元の人たちの文化が絶妙なバランスで保たれており、流行のお店と昔から地元に愛されているお店が共存する、独特な雰囲気のある街です。
週末には多くの人が地図を片手に訪れるちょっとした観光地になっています。
その吉祥寺で初詣にでかける神社といえば武蔵野八幡宮が有名です。(こちらのページも参考にしてください)
それとは別に吉祥寺近辺の武蔵野市にある七福神をめぐる、「武蔵野吉祥七福神めぐり」も人気の初詣イベントです。(2021年はコロナ感染拡大防止のために中止になっていますのでご注意ください。)
武蔵野の七福神とそのご利益、そしてその回り方を紹介します。
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吉祥寺の初詣、武蔵野七福神とは?
毎年武蔵野市の商工会議所が主催するイベント「武蔵野吉祥七福神めぐり」、2020年のお正月には14回目を迎えました。
吉祥寺がある武蔵野市にある6つの寺社に祀られている7御神体をめぐり、一年の開運を願うイベントです。
東京をはじめとして、日本各地で七福神を回ることができるところは色々とありますが、武蔵野市にも七福神を祀っているお寺や神社があります。
これらをめぐり、一年の開運を願うのが「武蔵野吉祥七福神めぐり」です。
武蔵野七福神の祀られている6つの寺社とその境内に祀られている七福神は次のとおりです。
井の頭弁財天以外は。七福神をメインの神様として祀っているのではなく、それぞれの寺社がお祀りしている神仏とは別に、同じ境内に七福神が祀られているのです。
井の頭公園の弁財天(大盛寺)=弁財天
井の頭池公園の中の島にあり、神田上水(江戸時代の水道)の水源の水神として江戸時代から広く信仰されている。
通常弁財天は腕が2本で楽器の琵琶を携えているが、ここの弁財天は8本の手を持った八臂像だそうです。
ただし、普段は見られず、12年に一度(巳年)のご開帳でしか拝めません。
杵築大社=恵比寿神
江戸時代初め、松江藩主松平直政により建てられ、祭神は大國主命と事代主命の二神。
開運厄除・縁結びの神としても信仰を集めている。
境内には富士山に見立てた高さ10メートルの富士塚があります。
延命寺=毘沙門天と寿老人
寛文10年(1670年)関前村の開村当時に開山された密教のお寺。
本尊の文殊菩薩、弘法大師、中興の祖興経大師、恵心作と伝える秘仏薬師如来などが祀られています。
大法寺=福禄寿
山号を「金谷山」といい、徳川家光摂政下の寛永10年(1634)に開山の臨済宗の禅寺。
開創当初は江戸麻布桜田町(現六本木)にあり、昭和7年に現地へ移転した。
静かな境内には吉祥観音像、お徳地蔵様の像が立っている。
武蔵野八幡宮=大國様
江戸時代初期、当時文京区にあった吉祥寺の門前町に住んでいた人が武蔵野に移住したときに一緒に移設された武蔵野の氏神様です。
主祭神は、誉田別尊(ほむたわけのみこと=応神天皇)、弓矢の神様として有名で、武家社会から信仰を集めていました。
大國様は本殿に向かって右手の末社に祀られています。
安養寺=布袋尊
開山は寛永元年(1624)、吉祥寺にある四軒のお寺「四軒寺(しけんでら)」のひとつで、「多摩新四国八十八ヶ所」第一番札所。
梵鐘は江戸時代の作で、大晦日には除夜の鐘をつく人で賑わいます。
吉祥寺の初詣、武蔵野七福神のご利益
そもそも七福神とはどういう神様で、どういったご利益があるのでしょうか。
七福神は日本、インド、中国の神様の連合軍です。
恵比寿様だけが国産の神様で、弁財天、毘沙門天、大黒天(大国様)がインドの神様、そして福禄寿、布袋尊、寿老人が中国の神様です。
七福神の由来とご利益について順番に見ていきましょう。
弁財天 七福神の中で唯一の女神様です。
水を司る神様ということで、神田川の源流である井の頭公園に祀られています。
弁財天は大変美しく、楽器の琵琶を携えていることから、同時に芸術、音楽の神様として信仰されています。
元々は弁才天でしたが、のちに”才”が”財”となり、財産の神様でもあります。
恵比寿神
唯一日本の神様。
いざなぎのみこと、いざなみのみことの間に生まれた子供。
左手に鯛をかかえ右手に釣竿を持った姿は皆さんも一度は目にしたことがありますね。
元々は漁業の神で大漁豊作、のちに商売繁昌の神様としても信仰されています。
毘沙門天
仏教四天王の一仏で多聞天とも呼ばれ、智恵と勇気の守り神です。
もともとは、古代インドの神話の神であり、インドの北を守る神様とされています。
毘沙門天は七福神の中で唯一、鎧かぶとを身にまとい、右手に槍、左手に宝塔を持ち、邪鬼を踏みつけています。
戦いの神で昔は戦国武将たちの信仰を集めた。厄除け、財運を授け、大願成就を助ける神として信仰されています。
寿老人
中国の道教の神で南極星の化身とされ、白髪に頭巾をかぶり、自く長い髭が特徴です。
経典をつけた杖と桃を持つ姿や鹿と一緒に描かれることもあります。
桃も鹿も長寿の象徴とされ、健康、長寿を授ける仙人です。
ご利益は長寿延命、諸病平癒、富貴繁栄、子孫繁栄など。
福禄寿
寿老人と同じく中国の道教の神で南極星の化身と言われています。
背丈の約半分もある長い頭と長い白髭をはやし、杖を付いています。
道教の三徳と言われる。福(幸福)、禄(財産)、寿(寿命)を兼ね備えている大変徳の高い神様です。人の寿命を知るとされる。ご利益は幸福、財産、長寿。
大国様
もともとはヒンドゥー教の神様で、日本では大黒様と書きました。
のちに、”黒”と”国”の音が同じであることから、日本神話の大国主命(おおくにぬしのみこと)と結びつき(神仏習合)、大国様と書かれるようになりました。いまでも大黒様と大国様は両方の表記が混じっています。頭に頭巾、体に狩衣をまとい、打ち出の小槌と大きな袋を持っています。ふくよかで福耳を持つ福の神です。ご利益は五穀豊穣、事業繁栄、家産増進、子孫繁栄。
布袋尊
七福神の中で唯―の中国の唐の時代に実在した禅僧です。
諸国を放浪して吉凶や天候などを占ったりことから弥勒菩薩の化身とも言われています。
福々しい笑顔と太鼓腹、肩に下げた大きな袋が特徴。
人格を円満に導き、金運招福の神様です。
吉祥寺の初詣で武蔵野七福神の回り方
お正月に催される「武蔵野吉祥七福神めぐり」のイベントの内容と、これら七福神の回り方を紹介します。
井の頭弁財天、大法禅寺、武蔵野八幡宮、安養寺の4つの寺社は吉祥寺の駅からも近く徒歩でお参りに行くことができます。
ところが、杵築大社と延命寺は、JRの駅でいうと吉祥寺より二つも先の武蔵境駅が最寄りなので、徒歩で行くことはちょっと難しいのです。
そこでこのイベントでは、七福神をめぐる臨時のバスが運行されます。
バスの運行は毎年元旦から7日まで、10:00から13:00 の間吉祥寺駅北口から発車します。
普通の路線バスの乗り場より西側のサンマルクカフェの前の臨時バス停から発車しますので注意してください。
それぞれの七福神の参拝時間は9:30から16:30です。
このバスは、吉祥寺駅北口を起点に、井の頭公園駐車場、杵築大社、延命寺、大法禅寺入り口の停留所があります。
料金は1日200円で乗り放題ですが、御朱印を押してもらえる色紙やイベントグッズと切符で2000円の「七福神めぐり色紙セット」も発売されます。
このセットを買えば、各寺社で御朱印を頂くときには追加のお金はいりません。
バスの所要時間とそれぞれの寺社までの時間は次の通りです。
吉祥寺北口前
↓ バス10分
井の頭公園駐車場 ⇄ 井の頭弁財天まで往復徒歩15分
↓ バス20分
杵築大社
↓ バス15分
延命寺
↓ バス20分
大法禅寺入り口
↓ 徒歩3分
大法禅寺
↓ 徒歩7分
武蔵野八幡宮
↓ 徒歩1分
安養寺
↓ 徒歩7分
吉祥寺駅北口
このように、このバスは便利なのですが、注意点が2つあります。
注意点その1:井の頭公園駐車場から井の頭弁財天までは公園内を往復で15分ほど歩くことになりますので、井の頭弁財天へは吉祥寺駅から徒歩で井の頭公園を通って行くのがオススメです。(徒歩10分)
注意点その2:大法禅寺、武蔵野八幡宮、安養寺の3寺社は固まっているので、大法禅寺入り口でバスを降りて徒歩でめぐることになります。この大法禅寺入り口停留所から吉祥寺駅までの間はバスに乗車できません。
まとめ
人気の街吉祥寺で初詣をと考えているのであれば、今度のお正月は武蔵野七福神めぐりで開運を祈願しませんか。
少し離れたところにある寺社も含まれていますが、元旦から7日までなら臨時のバスが運行されていますので、比較的楽に6つの寺社の七福神にお参りすることができます。(2021年はイベント中止に伴い運行はありません。)
七福神は少し格の低い神様だという人もいますが、それぞれが異なるご利益を持つ神様です。
こういう機会に7神体を一気に回って色々なパワーを貰ってきてはいかがでしょうか。
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